癌性リンパ管症について

癌性リンパ管症とは、悪性細胞がリンパ管を経由して転移し、リンパ管を閉塞してしまった状態です。

リンパ管が閉塞し、肺のリンパの流れが悪くなると、肺組織の間質に浮腫を生じるため酸素交換能が著しく低下してしまうのです。

 

もうちょっと分かりやすく説明できたら良いんですが、癌細胞がリンパ管に転移し、流れが著しく悪くなり、リンパ液が肺の細胞と細胞の間の間質というところに溜まるため空気と血液の距離が遠くなり酸素の交換が悪くなった状態です。

 

癌性リンパ管症の症状は呼吸困難です。それも急激かつ強烈な呼吸困難です。

 

今までちょっと息が苦しい程度だった方も癌性リンパ管症になると何も出来ないぐらいの呼吸困難に襲われます。

息苦しさで身体中冷や汗をでびっしょりになるぐらいです。

 

胸水とは比較にならないぐらいの呼吸困難です。

 

癌性リンパ管症は、肺癌、胃がん、乳癌で多く見られます。

 

とくに、肺癌でリンパ管症になると元々肺組織が少なくなっており、呼吸不全により命に関わる事態になります。




治療法は?

原因がしっかり分かっているなら化学療法が効果的な場合もあります。

 

しかしながら、終末期の場合、化学療法に耐えうる体力が残っておらず、投与することが出来ないことが多いです。

 

治療としてはステロイドが効果的なようです。

残念ながら効果は一時的であり、だんだん効かなくなります。

 

モルヒネは息苦しさを軽くしますが、癌性リンパ管症の場合、呼吸困難感が強いため完全に症状をとることは難しいでしょう。

 

癌性リンパ管症になると余命は1−3ヶ月というデーターもありますが、終末期癌患者の場合、1〜数週間以内にお亡くなりになる場合が多いようです。

 

ガンの終末期の呼吸困難症状に対する治療法は確立されているのですが、残念ながら息苦しさから解放されることはありません。

息苦しい感じが和らぐだけで、わずかな体の動きなどで息苦しい感じが強くなるでしょう。

癌性リンパ管症の場合、ステロイドやモルヒネ、酸素で息苦しい感じがよくなることもありますが、永久に症状を抑えられることはできません。

 

多くのがん患者は穏やかになくなることが多いのですが、癌性リンパ管症は意識が遠のくまで息苦しさを感じることになるでしょう。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

呼吸困難の症状に関する記事だけでなく、ガンの終末期に関わる症状については、下にある「もっと読んで心を軽くする」という関連記事欄がございますので参考にしてください。

 

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頭と余命に関する記事だけでなく、ガンの終末期に関わる症状については、下にある「もっと読んで心を軽くする」という関連記事欄がございますので参考にしてください。

 

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もっと読んで心を軽くする

 

参考文献
がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイドライン … – 日本緩和医療学会
Bruce, D. M., S. D. Heys, and O. Eremin. “Lymphangitis carcinomatosa: a literature review.” Journal of the Royal College of Surgeons of Edinburgh 41.1 (1996): 7-13.