3種類の悪液質に効果が期待できるサプリメント

末期がんで激やせしている芸能人を見たことがあるのではないでしょうか。

 

ガンが進行してゆくにつれ悪液質も進行し、筋肉の消耗、食欲不振に至るようになります。

がん悪液質のメカニズムは解明されつつありますが、効果が有る治療方法はありません。

悪液質が進行し、痩せが強くなってきてしまった状態から悪液質が改善することはありません。悪液質が進行してしまったら、穏やかに過ごすために苦痛を減らす方法を選ぶことになります。

 

悪液質がまだ進行していない状態であれば、悪液質の進行を抑える可能性がある栄養補充療法(サプリメント)試す余地は十分あります。

 

ちまたにはガンに効くと銘打った怪しげな治療方法やサプリメント、科学的な根拠のない治療薬、時には呪術的なものまで数多あります。

 

実際自分で使ってみて自分にとって有益なモノなのかどうかを確かめるのは、がん患者には時間的な余裕がありません。また時には無益どころか危険なものまであります。正しい情報を獲得するのはとても難しいところです。

ここでは悪液質の進行を抑えることに科学的な根拠があるサプリメント3つを紹介します。

栄養補充療法は運動療法と併用することで効果が出ますので、運動も一緒に行うようにしてくださいね。

 

ガンの痩せに対し、有益性の根拠があるサプリメント3つ

サプリメントはほとんどが食品なので劇的な効果は期待できませんが、たくさん飲むことで抗炎症作用、栄養補助が期待できます。

 

ここで紹介しているサプリメント自体が科学的根拠の対象ではありませんのでご注意を。

1.EPA(エイコサペンタエン酸)

EPAはエイコサペンタエン酸の略であり、青魚に多く含まれています自然界にある成分で、私たちが日常的に摂取している栄養性分です。

動脈硬化を予防する物質として良く知られています。高脂血症に対し、保健適応もあります。血小板が固まるのを防ぎ、中性脂肪を減らす作用があります。

中性脂肪を下げるため、多くのEPAサプリで「血液サラサラ」といううたい文句で売られているのを見たことがあるかもしれません。

ガン患者が一番期待するのは血液さらさらや新規ガンの発生を抑えることではなく悪液質を抑える抗炎症作用でしょう

エイコサペンタエン酸には癌細胞から放出されるタンパク分解誘導因子の分泌を抑制し、炎症性サイトカインの放出も軽減させるという作用により、筋肉量の減少を期待できます。

悪液質が進行していない段階でEPAの摂取はがん悪液質に抵抗するという研究があります。Br J Nutr. 2007 May;97(5):823-31.

一日に2.0g以上の大量のEPAを8週間以上継続することで、体重減少の効果が得られるようです。

 

EPA製剤を継続するだけでなく、運動療法も併用することで筋肉量維持に効果が有るようです。

EPA製剤の中でも、EPAの含有割合が多くコストパフォーマンスのよい「さかな暮らし」は良心的なサプリメントだと思います。

 

コストパフォーマンスはよくありませんが、ドリンクタイプのEPA製剤の方が断然飲みやすいと評判です。

 

2.分枝鎖アミノ酸(BCAA)

分枝鎖アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン)には食欲を増進させる効果が期待でき、積極的にサプリメントとして摂取していきたいところです。CA Cance J Clin 52:72-91 2002

原理的にはセロトニン活性が減り、食欲が増進するようです。

 

セロトニンは脳内では、覚醒や気分高揚に関わっています。この活性を抑えることで食欲が改善します。

食欲不振のがん患者に一日4.8gの分枝鎖アミノ酸を7日間のませたところ、食欲が改善したという研究があります。J Natl Cancer Inst199688550552.

BCAAを飲んだからといって、気分が落ち込んだりすることはないようです。

 

また、分岐鎖アミノ酸(BCAA)はタンパク質の崩壊を抑制しながら、タンパク質の成能を促進する作用があります。緩和医療学会終末期がん患者の輸液ガイドライン

 

EPAは悪液質が進行した状態では効果がなく、副作用が出てしまうことがありますが、BCAAはある程度悪液質が進行していても、食欲不振を改善する効果が期待できます。

アミノバイタル などの日本の製品であればドラッグストアーで購入できます。

海外の製品であれば、安く大量に購入できますが、ちょっと抵抗がある方も多いのでは。

 

3.3-ヒドロキシイソ吉草酸(HMB)

先ほど説明した必須アミノ酸の一種ロイシンの代謝産物である3−ヒドロキシ吉草酸(きっそうさん)は筋肉の衰弱を抑える効果があるようです。

HMBはもともと体内にある物質であり、高齢者を対象ととした研究で1日2.4gのHMBと筋肉トレーニングを行ったところ、筋肉量が増え、歩行速度が上がったということが、厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2015 年版)の93ページで紹介されています。

またステージ4のがん患者32人を対象とした小規模の研究ですが、HMBとアルギニン、グルタミンを投与したところ、体重増加作用があったという報告があります。Am J Surg. 2002 Apr;183(4):471-9.

 

ロイシンが吸収されても、HMBになるのは5−10%なので、2gのHMBを摂取するためにはロイシンを20−40g摂取する必要があり、栄養補充療法(サプリメント)が理にかなっている訳です。

 

HMBはボディビルディングの方たちが、筋トレ後の筋肉崩壊を防ぎ、筋肉量を増大させる効果を期待して好んで飲むサプリメントであり、HMBは必須アミノ酸の代謝物ですので害はありませんので、心配なく飲めます。

アレルギーだけは注意しないといけませんが…。

 

コスパ重視なら海外製品のHMB1000mg 90カプセル。1グラムのカプセルは日本に馴染みがないので、日本人には飲みにくいかもしれません。

 

飲みやすいサイズの錠剤であれば、協和食研 HMBタブレット250mg 360粒入 国産原料使用です。

一粒250mgなので小さいとは言えませんが、飲めるサイズです。国産の原料を使っていますが、値段も海外のものとほとんど変わりません。

番外編:ホエイプロテイン

がん悪液質の栄養療法として、高タンパク質な食事があげられます高タンパク質の食事に科学的な根拠が薄いため、番外編しております。

1日2gのEPA(エイコサペンタエン酸)と体重当たり1.5g/kgのタンパク質と適切な運動(リハビリ)がタンパク質の喪失を防ぐとのことです。()(

Ahlberg K, Ekman T, Gaston-Johansson F, et al. Assessment and management of cancer-related fatigue in adults. Lancet 362: 640-650, 2003.

 

食べ物だけで高タンパクな食事を達成することは難しく、サプリメントを利用するのは理にかなった方法です。

 

わたし自身も老年ながら、ジムでトレーニングをしておりますので、トレーニング後はプロテインを飲んでいます。

 

プロテインにもいろいろありますが、日本の製品が口に合います。特にザバス アクアホエイプロテイン100 は水にも溶けやすいし、スポーツ飲料感覚で美味しく飲めます。
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他にも牛乳に溶かしてのむザバスのココア味タイプがあります。コチラも飲みやすいですが牛乳が苦手だと飲むのが難しいです。

海外製品で量が多くて安い製品もあります。海外品だけあって甘めですが、溶けやすく美味しい。牛乳に溶かすと、美味です。

ボディービルダーのように筋トレする訳ではありませんが、悪液質予防にはたくさんのプロテインを補充する必要があります。美味しくて飲みやすいプロテインサプリを選ぶといいです。

ホエイプロテインにHMBが配合されたDNS ホエイプロテインスーパープレミアムというハイスペックなプロテインもあります。別々に飲むより割高ですが。

まとめ

1日2gのEPA(エイコサペンタエン酸)、1日4.8gのBCAA、1日2gのHMBの栄養補充療法と適切な運動(リハビリ)はガンに病んだ方たちの生活の質を高め、生存期間を伸ばす可能性があります。積極的に行ってもよいのではないでしょうか?

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。