最後まで自分でトイレに行きたいという思いに寄り添う

世話を人にしてもらいたくない

病気が進行してくると多くの人は尿道括約筋の機能が低下し、失禁(おもらし)してしまうようになります。

オシッコのトラブルには、オシッコをしたいと感じてから、トイレまで行く間に失禁してしまうパターンや夜尿、咳をしたときに漏れてしまうなど様々なパターンがあります。

ガンが進行し、筋力が弱くなってくるとオシッコのトラブルは必発となります。多くの方は病気が進行するにつれて、オムツを付ける必要がでてきます。

 

排尿トラブル

オシッコの問題は漏れるという症状だけでなく、羞恥心自尊心に関わってくる問題です。

家族であっても、下の世話になりたくはありません。おもらしをするようになってしまった患者と上手に付合ってゆくのは難しく、デリケートな問題です。

威厳のある父親の場合、すごくオシッコ臭いのに、一緒に暮らしている家族がおもらししていることに触れられない、なんて話はよくあります。

デリケートな問題とどう向き合うか

デリケートな問題に対し、直接問題解決策を提案すると拒絶されがちです。いきなりオムツを履かせるのは上手い方法ではありません。

排尿回数の記録を紙に書いてもらうとどれぐらいトイレに行っているか客観的にも評価できるようになります。実際の記録を取ると排尿の問題を自覚するようになり、オムツをススメ易くなったりします。

おもらしするからオムツという戦略ではなく、回数が多くシンドイだろうからオムツをはいてサポートしましょうというスタンスです。

夜の回数が多いので失敗しちゃうこともあるだろうからオムツを履きましょう」と言った具合です。

失敗がなければオムツを履かなくてもよくなるだろうからお試しで履いてもらうように話をすれば逃げ道を作ることができ、本人も試してみようという気持ちになるかもしれません。

 

オシッコの管(膀胱留置カテーテル)を入れる時も、いつでも抜くことが出来ることを患者さんにお伝えすることで逃げ道をつくり、受け入れてもらい易くするのは病院では常套手段のようです。

 

がんの進行に合わせて、排尿トラブルが生じるのは自然の流れです。羞恥心はあれど、オムツを履いたりオシッコの管を入れる方が楽に過ごせるようです。

 

追記です。骨盤体操は尿失禁に効果的ですが、病気が進行してから行っても効果は少ないと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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終末期、緩和ケア、死生観の研究をしてます。終末期を穏やかに過ごすためには医療サイドと家族サイドの見解の一致が不可欠です。死への知識を深め、家族の力をアップさせることが終末期の苦痛を減らす大きな要素だと信じております。