HMBのガンによる痩せ・悪液質に対する効果

ガンによる痩せが進行していない場合は、EPA(エイコサペンタエン酸)や分枝鎖アミノ酸、HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)の悪液質予防効果を期待できます。

しかし、ガンによる筋力の衰えが進行してしまっているような方は効果はほとんどないと思います。

もし、あなたがガンと診断されて、痩せが進行していないのであればEPAや分枝鎖アミノ酸やHMBは効果を期待できるかもしれません。

この記事ではHMBの医学的な根拠を紹介します。予め伝えておきますが、劇的な改善効果はありません。

 

ガン体重減少患者に対する体重増加効果

32人のガンに関連する5%以上の痩せを認めている固形癌の人を対象にした研究です。14人がコントロール群(HMBなし)と18人を(HMB&アルギニン、グルタミンを飲ませた群に分け、24週間経過を見ました。

3gのHMBトアルギニン14g、グルタミン14gを毎日24週間飲んだようです。

結果は、4週目にコントロール群は0.26±0.78kg減少したけれど、HMBやアルギニン、グルタミンを飲んだ群は体重が0.95 ±0.66kg増加したと。

24週間の脂肪をのぞいた重さ(FFM)に関しては、HMB / Arg / Gln補充群(1.12±0.68kg)におけるFFMの有意な増加の結果であったが、対照群の被験者は1.34±0.78kgのFFMを喪失したと。

副作用などは認めなかったようです。

HMBの具体的な作用等はまだ分かっていないが、タンパク質の分解を抑制したのではないかと推察しています。

体重増加はアルギニンとグルタミンの筋肉の合成を促したのではと推察しているようです。

引用元:Rathmacher, J. A., et al. “Supplementation with a combination of beta‐hydroxy‐beta‐methylbutyrate (HMB), arginine, and glutamine is safe and could improve hematological parameters.” Journal of Parenteral and Enteral Nutrition 28.2 (2004): 65-75

アミノ酸を毎日14gというのは頑張らないと飲めない量だと思います。HMB3gに関してもかなりの補充量ですね。

食事からえられるHMBは1g以下ということなので、一日あたり2gのHMBを補充しておくと筋力の低下を抑え、筋肉増大の効果を期待できそうです。

効果がハッキリしているので、まだ体重減少が軽度であれば、HMBは副作用もないので、飲み続けたほうが、長く自分らしく過ごせるかもしれません。

 

当然のことかもしれませんが、筋肉を増やすには運動して、タンパク質をたくさんとることが大事ですよね。

HMBを飲むだけでは大きな効果は得られません。運動療法を併用することで筋肉の減少を防ぎ、かつ筋肉量の増加を期待できるのでは考えています。

 

HMBはよく筋肉を増やしたいボディビルディングの人たちが飲むサプリメントです。当然レジスタンストレーニングの栄養補助療法としてHMBを利用しています。

がん患者であってもある程度のレジスタンストレーニング(重たいものを持つ等)やストレスのかかる運動あってこそのサプリメントなので、運動療法も併用してほしいです。

 

HMBもエイコサペンタエン酸と同様、健康食品レベルであり、劇的な予防効果がある訳ではありません。過度の期待は禁物です。

栄養補助療法は飲んだ場合と飲まなかった場合の科学的根拠はありますが、あなた自身にその効果が出るとは限りません。

そもそも、どのような治療法も、あなた自身が飲んだ場合、飲まなかった場合の比較は出来るはずもありません。

何もしないで手をこまねくより、試す価値はあるかもしれません。効果を信じて飲んでみてはいかがでしょう。

サプリメントなので、無害であることが最低条件でしょう。安くて安心できる商品が最低条件でしょう。

外国製はちょっと抵抗があります。国産のHMBなら安心してはじめれそうですね。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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