予後と余命の違いとは?

余命と予後は混乱しがち

余命と予後の違いはあるのでしょうか。

わたしも何となくニュアンス的に違いは感じています。

予後」は、お医者さんが病気の診断時に言ってそうで、「余命」は占い師さんが使ってそうな感じがします。

辞書的にも違いがあります。

予後
病気・手術などの経過または終末について、医学的に予測すること
余命
残りの命。これから先残っている命。

出典 小学館デジタル大辞泉

予後とは

予後というのは、医学的な見通しであり、がんを診断したときの進行程度(ステージ)から予測するものです。

ガンというのは診断した時点の大きさやリンパ節転移の程度、転移の程度でがんの進行程度を判断し、治療方針を決定します。

特に外科的な治療方針は進行程度で決定しています。例えば、「他の臓器に転移しているから手術は出来ません」とか、「まだ腫瘍が限局しているから手術しましょう」とお医者さんが判断しますよね。

予後というのは、今まで集められてきた膨大なデータをもとに、診断時の進行程度(ステージ)から判断する、残された時間の見通しです。

医学的な予後の推測は時間ではなく、5年生存率で表現します。

5年生存率という言葉は聞いたことがあるかもしれません。5年生存率とは診断時点の進行具合5年間生きた人の割合のことです。

5年相対生存率

我々がよく耳にする5年生存率というのは、5年相対生存率のことです。

5年相対生存率とは
あるがんと診断され、5年後に生きている人の割合と日本人全体が5年後に生きている人の割合と比較した数値

2006年から2008年にがんと診断された人の5年相対生存率は男女計で62.1%(男性59.1%、女性66.0%です。引用:最新がん統計 2015 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター

ガンと診断されると5年後に生きている人は、日本人全体と比較して、4割ぐらい少ないという意味です。

 

肺癌であれば、5年相対生存率は肺がん全体で44.7%であり、ステージ1:83.8%、ステージ2:50.1%、ステージ3:22.4%、ステージ4:4.8%となっています。

予後を伝えられる時は、「あなたは肺ガンで、ステージが3だから、5年後に生きている可能性は日本人全体に比べると22.4%ですよ」とお医者さんから言われるのです。

予後というのは生存期間の見通しですが、確率で伝えられるもので、期間で伝えられるものではなさそうです。




余命とは

余命は残されている生存期間のことです。必ずしも膨大なデータや医学的な根拠による予測ではありません。

わたしのような素人が残された時間を予測できるのは、予後ではなく、余命ですね。

占い師さんが予測するのも「余命」ですね。

余命は「余命後半年」とか、期間で伝えられます。

 

多くの方が、余命や予後を混乱して使っていますし、「残された生存期間」という意味では違いは少なそうです。

余命と予後
このサイトでも以前書いた記事では、余命と予後を混乱て使っていました。出来るだけ「余命」に書き直してあります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

予後と余命に関する記事だけでなく、ガンの終末期に関わる症状については、下にある「もっと読んで心を軽くする」という関連記事欄がございます。カテゴリーも参考にしてください。

 

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