氷は終末期の口の渇きを癒してくれる

ガン末期患者の共通する症状に口が渇く(口渇)という症状があります。

半数ぐらいの方は口が渇いたという症状を訴えます。

あまり尿が出ず、腹水が溜まり、お腹がパンパンなのに、口が渇いてしまいます。

 

口が渇く症状は脱水が原因です。血管内に水分を保持できず、浸透圧が高くなると口が渇きます。

元気な時は、水を飲んだり、輸液をすれば脱水が解除されますが、末期の方の場合、輸液した水分を血管内にとどめておくことが出来にくくなっています。

異様な口渇感を感じること自体が余命が短くなってきているサインでもあります。腹水を認め、ただの水を飲んだだけで、「最近、水がとても美味しい」と言うようになったら余命は長くないかもしれません。

 

口の乾きに対する治療法

口渇感に対しては、スポンジで口を濡らしたり、氷を口に含んだり、炭酸水を口にしたり、アイスを食べたり、人工唾液を使うと症状が楽になります。

特に氷はいいです。直径1〜1.5cmぐらいの小さめの氷を口の中に含むと気持ちがいいようです。製氷機で作る氷では大き過ぎます。

お店で売っているツルツルの透明な氷は舌触りがよく、気持ちがいいみたいです。

口の広い水筒スープジャーに氷を入れておくと程よく氷が解け、口に含みやすいサイズになります。本人が食べたいときに食べることが出来ます。

スープジャーは軽くて、口が広いので、自分で簡単にスプーンを入れて氷を取れます。安定感もあります。


↑スープジャーぐらいがちょうどいいサイズ

口渇感が強くなる頃は、自分でトイレに行くことが難し苦なっている時期だと思います。そのようなときに自分で冷蔵庫に行って氷をとりに行くことは出来ません。

病院であればナースコールをすれば氷を持ってきてくれますが、忙しそうにしている看護師さんに氷を頻回に頼むのは気が引けてしまうという方は家にある水筒に氷を入れて、いつでも口に出来るように準備しておくといいでしょう。

 

口の渇きは、氷を口に含んだり、口の中を丁寧に湿らすと改善します。口の渇きに対し、大量の飲水や大量の輸液は、口の渇きを改善せず、腹水や浮腫を悪化させてしまう可能性があります。

参考にしてみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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参考
終末期がん患者に対する輸液治療のガイドライン – 日本緩和医療学会
Morita, T., et al. “Association between hydration volume and symptoms in terminally ill cancer patients with abdominal malignancies.” Annals of oncology 16.4 (2005): 640-647.