頭の全体的な機能を測る「意識」を理解しておくと余命予測に役に立ちます

意識について

医療現場では目が覚めている程度を「意識状態」と言います。一般的に使われる「意識」とは意味が全く違います。

普段、「意識が低い」というと、考えが足らないとか気合が足らないとか、怠けているという意味で使うことが多いと思います。

医療で使う「意識」というのは「覚醒の状態;目の覚め具合」のことであり、脳の全体的な機能を示しているのです。

 

死を迎えるとき脳の全体的な機能は低下していく

「意識」という言葉は脳の機能の低下を示すのにとても合理的なので医療の現場でよく使われているようです。

医療ドラマなどでも、「意識レベル低下しています」なんていうセリフを耳にしたことがあるかもしません。

おそらく医療サイドからすると「意識」という単語は便利な言葉なので、患者や家族に説明するときに安易に「意識」という言葉が使われています。

病院でお医者さんに「意識が下がっていますので、そろそろお別れが近いかも知れません。」といわれてもピンとこないですよね。

 

「意識が下がる」とは「意識レベルが下がっている」ということのであり、「頭の機能が著しく低下しています」という意味なのです。

ガン終末期になると体のいろいろな物質が解毒できなくなったり、また必要なものを作れなくなったり、脳への血流量が減るようになると様々な脳の障害が現れるようになります。

ガンが進行し、余命がが数週間になると脳の機能の低下が症状として現れるようになります。

全身が衰弱しても、頭の機能は最後まで保たれるのですが、衰弱により頭の機能までも低下すると容態はいよいよ最期の段階になってきましたよというサインになります。

最期の一ヶ月間は意識状態の変化で残された時間をある程度判断することができるので、最後の時間を大切に過ごすという視点から考えても重要です。

いろいろな症状の中でも、客観的に患者の脳の全体的な機能低下を評価できるのが「覚醒の度合い」でありいわゆる意識状態なのです。

ここから下はちょっと専門的な話になりますが、どうして意識と余命が関係するかわたしなりに解説しました。是非お付合いください。




「意識がしっかりしている。」

「しっかり目が覚めている」ということは脳が十分働いているということです。

死に近づくにつれ、脳の働きが悪くなれば、しっかり目が覚めている状態を維持できなくなってきます。

脳には大脳、中脳、間脳、脳幹と言う組織があるのですが、「目を覚ましていること」を主に司るのは間脳と脳幹です。

大脳皮質は私たちが文字を書いたり、ものを考えたりすることを支配してます。脳幹は脳の奥の方にあり、循環、呼吸など生命活動の中枢があるところです。

ガンが進行し、全身の状態が悪くなるにつれて、大脳、間脳、脳幹という順に機能が低下し、症状として現れるようになります。

大脳はとても複雑なので症状としての現れ方は患者によってまちまちですですが、集中力の低下から始まります。

字が書きにくくなったり、テレビを見ることが出来なくなったり、話が回りくどくなったりと、ガン末期の大脳の機能低下の症状には様々なものがあります。

間脳の機能が低下が症状に現れると、目を覚ましていることができなくなり昏睡状態になります。

脳幹の機能低下が症状に現れると、呼吸循環が止まってしまうのです。

 

患者の意識レベル(覚せい状態)を観察すれば、注意力の低下に気づく事ができ、大脳、間脳、脳幹の機能が低下が現れるまで、どれぐらい時間が残されているかおおよそ想定することができます。

 

まとめ

病気の進行とともに、頭の機能が落ちてゆきます。その順番は大脳→間脳→脳幹という順番であり、それに応じた頭の症状は「注意力低下」→「傾眠」→「昏睡」という順番なのです。頭の症状を観察すれば、ある程度の余命予測は可能になります。

頭と余命に関する記事はこの下にある「もっと読んで心を軽くする」を参考にしてください。

今日はここまで読んでいただきありがとうございました。

もっと読んで心を軽くする

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