末期、終末期、ステージ4の違いについて

末期、終末期、ステージ4は混合されがちです。

「もうステージ4だからそんなに長くないんだよね」なんて発言をご家族から聞いたことがありますが、ステージ4というのは余命が短いという意味ではありません。ガンが見つかった状態がかなり進行していたという意味です。

ステージ4と診断されただけでは末期ガンとは言いません。ステージ4というのは、あくまで病期がどれだけ進行して発見されたかという程度を示している言葉です。

ガン末期ガン終末期も少しニュアンスが違います。わたし的にですが、ガン末期よりガン終末期の方が余命が短いように感じています。終末期といわれると、患者自身が自分のことが自分で出来なくなってきており、患者や医者だけでなく、家族たちの力が必要な段階に入っているイメージです。




ガン末期の定義について

ガンの末期の定義ははっきりしていません。日本臨床倫理学会でも定義が曖昧であると認めています。厚生労働省の資料を見ても、明確に定義している学会は少ないです。

参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002sarw-att/2r9852000002sawq.pdf

よく言われている定義を記しておきます。

  • 余命が6ヶ月未満
  • 回復の可能性がない
  • 助かる見込みがない
  • 死期が迫っている

一般的に抗がん剤や放射線治療などの治療効果が乏しくなり、余命が短い段階をガン末期と定義されます。

明確な定義はなく、お医者さんが患者さんの状態を見て、末期だと判断すれば末期になります。

末期と終末期の違いは?

末期も終末期という言葉は定義がないので当然違いも曖昧です。

終末期の方が、より多角的な援助が必要な時期というイメージがあります。ガンが進行すれば、体力が衰退し、徐々に生活範囲が狭まり、他者の援助が必要な時期が必ず来ます。このような時期を終末期と呼んでいる気がします。

緩和ケア病棟に入院する頃が終末期と言えるのではないでしょうか。

わたし的な見解ですが、末期はもうちょっと前の段階のような気がしています。治療効果が乏しくなってきたぐらい、モルヒネを始めたぐらいの時期が末期のような…。

 

ステージ(病期)とは

がんと診断された時の進行具合をステージまたは病期といいます。ステージは明確に定義されていています。胃がん、大腸癌、卵巣がんなど。それぞれの癌に対し、癌取り扱い規約で細かく診断基準が決められているのです。

なぜステージを評価するかというと、治療法が変わってくるからです。

ステージによって治療方法が決定されます。癌治療前に正確なステージを診断してもらい、出来るだけ治療効果が高く、副作用の少ない治療法が選択されます。

癌がかなり進行して、他の臓器に転移しているのに、原発の癌だけ取り除いても体力を消耗してしまうだけで意味がありませんよね。

ステージが決まれば、おおよその余命も想定できます。例えば胃がんでステージ3と診断された場合、5年生存率がおおよそ50%ぐらいなので、半分ぐらいの人が5年生存します。しかし、ステージ4と診断された場合、5年生存率は7%ぐらいです。5年生きれる人は多くありません。

しかし、ステージ4と診断されても化学療法の効果が長く続けば、長く生きることができます。

 

ステージ4≠末期ガン??

ステージ4と末期がんの定義は全く別ものです。それでもまだ腑に落ちないかもしれません。

早期ガンに対し、ある程度進行した癌を進行癌といいます。診断時点でかなり進行している癌を末期ガンと言う場合があります。これが、ややこしくしています。

よくあるパターンは、「診断されたとき既に末期だった」という表現です。

診断されたときにステージ4で治療方法が全くない時は末期がんかも知れません。しかし化学療法や放射線治療を行えないぐらい体力がない場合を除いてたいていの人は一度は何らかの治療を行うので、厳密な意味では末期ではありません。

 

末期とステージ4の違いについて参考にして頂けたら幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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参考
日本臨床倫理学会 http://square.umin.ac.jp/j-ethics/index.htm
厚生労働省医政局 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002sarw-att/2r9852000002sawq.pdf