家族全員で最期の一ヶ月間を過ごす準備をしておく

余命を予測したとしても、現実と向き合うこととはとても難しいことです。

段々と体力がおち、頼りなくなってゆくことは本人、家族にとってとても辛いことです。それで体力の低下はガンによるものであり、受け入れなくてはなりません。

 

家族として死にゆく人の余命を予測しながら、本人と向き合うことはとても辛いことになります。

辛い状況であっても、あらかじめ、どのように死んでゆくかを知っておくことで心の準備ができ、後悔のない時間を過ごすことができるようになると信じています。

 

他の記事で述べた頭の症状からわかる余命の4段階を思い出してください。繰り返しに成りますが、本人にとってはできる事が4段階でそれぞれ違います。





余命が一ヶ月以上であればまだ自分のちからで移動できるため、好きなことを行うことが出来ますし、自分のことはほとんど自分ですることができるでしょう。

旅に出たり、趣味に時間を使ったり、残された仕事を片付けるなどすることもできます。食事もトイレも、身の回りのことは自分で行うことができます。

 

余命一ヶ月以上の時期は頭もしっかりしていますので難しいことも判断できます。

逆を申し上げますと、難しいことを考えることができ、自分のことが自分でできるのは余命一ヶ月までなのです。余命が一ヶ月を切ると、他人の力なしでは生活できないということなのです。

末期ガンの余命1ヶ月間は誰かに力を借りないと生活できない

余命の一ヶ月未満になると筋力が衰えいろいろな活動が出来なくなってきます。集中力も衰えるので、難しいことは判断出来なくなります。

自分のことで精一杯になり、他人のことを気遣う余裕は減ってきてしまうことでしょう。食欲が落ち、終末期のいろいろな症状も出てきます。

 

足の筋力が低下し、歩行することが難しくなり、移動距離が短くなります。余命一ヶ月を切ると、移動はすることが体力的に難しくなるので旅行をすることは無理になります。

他人の支えがないと立てなくなり、車椅子でないと外出できなくなり、誰かに頼らないと食事、排便、着衣、洗濯、移動など日常動作が難しくなってきます。

余命一ヶ月未満になると体力が衰え気力も衰えてきます。自分のことをしようと思っても、できなくなる時がくるのです。

余命一週間未満になると筋力は極度に落ち、ほとんどの方がベッド上の生活になります。ベッドの横にある備え付けのトイレに行くだけでくたびれてしまうようになります。

声を出すだけで疲れ、話をすることも苦痛になる場合があります。この時期以降はの意識状態が悪くなり、寝ている時間が長くなり、わけのわからないことを言うようになったり幻覚が見えることがあります。

最期の1~2日はほとんど寝てすごすようになります。身近な家族が本人と最期の大切な時を過ごす時間となるでしょう。

最後の1ヶ月間をどう過ごしたら苦痛を減らすことができるのだろうか?

このサイトを訪れてくれた方の中には、ガン患者を抱える家族として、最期の1ヶ月間をどう過ごしたら、苦痛を減らしてあげられるだろうという悩みを抱えているひともいると思います。

とても難しい問題です。すべての悩みを解消することは不可能ですが、後悔を少なくすることはできます。

 

簡単な余命予測をし、現実を少しだけ受け入れ、出来る限りのことし、心残りを減らせば心穏やかに最期のときを過ごせるのではないでしょうか?

あらかじめ心の準備をして、後悔しないように過ごすために余命予測は大切なことだと思うのです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

余命と悪液質に関してもっと知りたい方は、「もっと読んで心を軽くする」という関連記事欄を参考にしてください。その他の終末期の症状などに関しては下にあるカテゴリーを参考にしてください。

 

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もっと読んで心を軽くする

 

参考文献

緩和医療学会 がん疼痛の薬物療法のガイドライン
苦痛緩和のための鎮静に関するガイドライン
聖隷三方原病院 予後の予測
森田達也(編) 2016 続・エビデンスで解決!緩和医療ケースファイル
大津秀一(著)2015 Dr.大津の世界イチ簡単な緩和医療の本―がん患者を苦痛から救う10ステップ
淀川キリスト教病院(著)2007 緩和ケアマニュアル
Evans C, McCarthy M. Prognostic uncertainty in terminal care: can the Karnofsky index help? Lancet 1985; 1:1204.
Maltoni M, Nanni O, Derni S, et al. Clinical prediction of survival is more accurate than the Karnofsky performance status in estimating life span of terminally ill cancer patients. Eur J Cancer 1994; 30A:764.
Gripp S, Moeller S, Bölke E, et al. Survival prediction in terminally ill cancer patients by clinical estimates, laboratory tests, and self-rated anxiety and depression. J Clin Oncol 2007; 25:3313.
Zubrod GC, Schneiderman M, Frei E, et al. Appraisal of methods for the study of chemotherapy in man: comparative therapeutic trial of nitrogen and mustard and triethylene thiophosphoramide. J Chron Disease 1960; 11:7.
Viganò A, Dorgan M, Buckingham J, et al. Survival prediction in terminal cancer patients: a systematic review of the medical literature. Palliat Med 2000; 14:363.
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