癌で死ぬ原因〜肝臓と腎臓の機能の低下

肝機能低下




肝臓や腎臓の機能を奪う

ガンが進行し、肝臓の機能や腎臓の機能が低下し、生命機能が破たんする場合があります。肝不全と腎不全による死です。

ガンがだんだんと大きくなり、肝臓をがん細胞が占拠したり、腎臓と膀胱の間の尿管を閉塞すると肝臓と腎臓が働けなくなり、正常に体が働くなり死を迎えます。




肝不全による死

肝臓の機能が低下するとどうなるのでしょう?

肝臓では主に老廃物を分解したり、生きてゆくために必要なたんぱく質を作ったり胆汁を作ったりしています。

肝臓では老廃物を分解しています

老廃物を分解できなくると体中に老廃物が蓄積してゆきます。

有名な有害物質のアンモニアは、タンパク質を食べ、熱エネルギーに変わるときに必ず作られてしまいます。生きているだけで老廃物・毒素が溜まってしまうのです。

肝臓では老廃物を害の少ない物質に変えたり、胆汁に包み込んで腸管に捨てています。例としてたんぱく質を分解すると生じるアンモニアは肝臓で尿素という毒性の低い物質に変えられて、尿として排泄しています。

肝臓の機能が破綻し、アンモニアが溜ると、頭がおかしくなります。手が震えたり、痙攣したり、意識障害が出てきます。肝臓の機能が落ちることで生じる脳障害を肝性脳症と言います。

 

ブドウ糖からエネルギーを取り出した後の老廃物である乳酸が溜りすぎると、心臓の収縮力が弱くなったり、不正なリズムで収縮するようになります。いわゆる不整脈が生じるようになります。

肝臓で乳酸を分解できなくなり、血の中に乳酸が溜りすぎると心臓の働きが極端に悪くなり最後には死に直結するような不整脈を生じ、心臓は止まってしまいます。

老廃物を分解できなくなると、命に関わってしまうことは理解してもらえたと思います。

 

肝臓では様々な酵素(タンパク質)を作っています。

血液を固まらせる糊のようなタンパク質(フィブリノゲン)や消化酵素などは肝臓で作られています。

血を固まらせる糊のタンパク質の量が不十分になれば、出血しても血が止まりません。大量の出血は命に関わります。

 

消化酵素が作られないと、食べても胃から腸に食べ物が進まないので、たくさん食べれなくなります。

食欲がなくなれば、痩せてきます。痩せが進むと命に関わる事態になります。

 

肝機能低下の原因

肝臓機能の低下を生じる原因の一つに肝臓の転移があります。

肝臓へ転移したガン細胞が大きくなり、肝臓を占拠してゆくと正常な肝臓が減り、肝臓の機能が低下してゆきます。

 

肝臓は沈黙の臓器と言われ、相当な量の転移があっても生きてゆくことができるだけの余裕がありますが、正常な肝臓が減りすぎてしまい、生きてゆくための肝機能が保てないと老廃物が溜まり、生きてゆくのに必要な物質が作られなくなり、生命維持ができなくなるのです。

極度に肝臓の働きが悪くなると体が黄色になり緑になる

老廃物のビリルビンがたまると皮膚が黄色くなります。極度に肝臓の機能が低下したり、ビリルビンを排出できなくなると、皮膚が緑になります。

老廃物はビリルビンだけではありません。他の老廃物も溜まっています。皮膚が緑になる頃には相当に肝臓の機能は落ちています。

 

皮膚の中で出血し紫斑(皮下出血)を生じやすくなり、脳内出血を起こしたり、出血しても止まら無くなります。

黄疸や皮下出血など、目に見えて症状が現れるくるころには、肝臓の働きは相当に低下しているはずです。

老廃物が溜り過ぎたり、必要な酵素が作られなくなって死を迎えることになります。

 

肝臓の機能が低下するわけではありませんが、肝転移や肝細胞癌が肝臓内で出血し急激な最期を遂げる場合もあります。

 

腎臓の機能低下の場合

腎臓の主な機能は老廃物を排泄することと体の電解質のバランスを保つことです。

腎臓の機能が低下するのは、腎臓と膀胱をつなぐ尿細管がガンによって閉塞してしまうときや全身状態が悪くなり、腎臓に血液が十分送られない時などです。

 

肝臓とは違い、腎臓への転移は少ないのですが、腎臓から膀胱までの尿管という部分がガンに圧迫されて尿の通過障害を生じることで腎臓から尿が送ることができず、体の老廃物を排泄できなくなり、体の電解質バランスが崩れてしまいます。

老廃物が体にたまると様々な不具合が生じてきます。老廃物の一つであるアンモニアが体に溜まれば、脳機能低下を招き、徐々に意識も薄れてきます。

 

尿が出ないと、電解質バランスが崩壊します。カリウムが体に溜り過ぎると、心臓がとまってしまうのです。

尿管閉塞による腎不全はある日突然生じることがあります。急に意識状態が悪くなり、急逝することもあります。

おなかの下のほうのガンや骨盤内のガンは腎不全になりやすいということを知っておいてください。

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まとめ

肝臓機能低下はゆっくり進み、目に見えた症状が現れたときには正常細胞は非常に少なくなっており、お別れが近づいてきているサインとなります。肝転移は肝臓内での出血を生じると、急激な最期を遂げる場合もあるということを心にとめておいてください。

 

腎機能低下はある日突然、目に見えて症状が現れることがあります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

 

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死生観、終末期、緩和ケアの研究してます。死の過程の知識を深め、家族の力をアップし、医師とコミュニケーションを取り、医療サイドと家族サイドの見解を一致させることが終末期を穏やかに過ごす要素だと信じております。