癌末期の症状は3つの要素で決まってくる




がんの終末期になると様々な症状が現れてきます。

胃がん、肺がん、胆管癌、乳癌、大腸癌、子宮頚がんなどいろいろな癌がありますが、終末期の症状はとても似ています。

みなさんもご存知だと思いますが、癌におかされてしまった芸能人たちが公の場に現れたとき、強烈な激やせ具合に驚いた経験があるのではないでしょうか。

それぞれ、がんの種類は違ったと思いますが、外観は同じようにやせていましたよね。

どのような癌であっても、悪液質の進行により、体重減少と筋肉減少が進んで行きます。食欲が低下し、栄養状態が悪くなり、筋肉と脂肪が分解され、非常に痩せます。

ここの記事ではがん患者が苦しむ根本的な原因についてお話します。

がんの症状を引き起こす要因
  1. 悪液質
  2. ガンの発生場所
  3. 転移




癌の終末期の症状を決める1つ目は悪液質です

悪液質の筋力低下により、移動、食事、排泄などの日常動作が困難になるだけでなく、咳き込みや呼吸など生きてゆくために必要な動作も出来なくなって行きます。

悪液質により、血液内のタンパク質が減るため、腹水や胸水、浮腫が現れます。腹水や浮腫は多くのがん患者で共通した末期症状になります。

すべてのがん患者たちは食欲が減り、ちょっと食べると満腹になるのも悪液質の影響です。

 

2つ目はどこで発生した癌かによって症状が決まる

癌は発生した場所で大きくなり、正常組織を圧迫したり、破壊したり、周囲に炎症を起こして症状が出てきます。

癌が肺で発生したら、咳が出たり、呼吸が苦しくなったり、血痰が出るなどの症状が現れます。息が苦しくなるのは正常組織が圧迫され、周囲の正常組織が炎症を起こしているからです。血痰は正常組織を破壊した結果です。

また癌が大きくなり、胸膜に浸潤すれば痛みが生じます。痛みは胸や背中の上の方が痛くなります。

 

胃癌が大きくなれば、食事が通らなくなり、胃がんが周囲の神経を破壊すれば、お腹の上の方や背中の真ん中辺りに強い痛みが出てきます。

大腸で発生したら、癌が大きくなると、ウンチが通過しにくくなり、便秘気味になります。痛みも腰やお腹の下の方になります。

肝癌や胆嚢癌の場合、正常組織が圧迫され、減少すると肝機能が低下し、だるさを感じます。胆管を詰まらせてしまうと黄疸が出ます。

乳癌の様な体の表面の癌であれば、癌が大きくなり、皮膚で崩壊し、悪臭に悩まされます。

がんの末期症状は発生した場所によって痛くなる場所が決まってきます。症状も発生した場所で大きくなり、正常組織を圧迫したり、破壊することで症状が現れるので、どんな症状が出てくるのか想像できます。

 

3つ目の要素は転移

がんの末期症状を決める要素に転移があります。転移した場所によって症状が異なります。

脳に転移すれば、痙攣や麻痺などの症状が現れます。モノが見えにくい、嘔吐、頭痛等の症状も現れるかもしれません。

骨に転移すると、痛みがでます。特に動くときに痛みが強くなります。骨への転移は骨を弱くするので、骨折しやすくなります。

肺転移であれば咳が出たり、呼吸が苦しくなる可能性があります。

肝臓で大きくなれば、肝臓の機能が低下してしまいます。

転移する場所は様々ですが、大きな症状が現れてしまうのは、脳、骨、肺、肝臓の転移です。

 

4つ目の特徴として異常なホルモンを分泌した結果症状が出ることがあります。

肝臓がんの場合、癌細胞がインスリンに似ている物質を分泌する場合があります。インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、過剰に分泌されるので低血糖を引き起こす場合があります。

 

癌の終末期の症状は3つの要素から決まってきます。外観はほとんど同じ感じになります。その他の症状は発生場所と転移の場所によって決まります。

どの癌がどのような終末期の症状を呈するかというのは概ね決まってきます。

このサイトには様々ながんの終末期症状というカテゴリーがありますので参考にしてください。

どのような症状を呈するか想定しておけば、物質的にも精神的にもある程度の準備が可能になると思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ガンの終末期に関わる症状については、関連記事欄がございますので参考にしてください。