ガンと診断されたとき、既に末期だった




ガンが見つかったとき、既に末期だったという方たちは数多くいます。

あなた一人ではありません。

病気のサインがあったのにどうして病院に行かなかったのか悔やんでも悔やみきれないという人に何人もお会いしました。

病院に行かなかったことに悔やんでいる方には、「ガンが発生して症状が出るまで何年かかると思いますか?ガンが発生して末期になるまでどれぐらいの期間がかかると思っていますか?」と質問しています。

はっきりした期間はだれにもいえないのですが、ガンという病気が発生して、症状が出るまで相当な時間がかかっているはずだし、末期になるまで相当な時間がかかったはずです。

ガンという病気は発生してすぐに症状が出るわけではありません。ある程度大きくなって、周囲の血管や粘膜を破壊し症状が現れます。ちょっと破壊したぐらいではすぐに修復してしまうのですぐには症状は出ません。

本来備わっている修復機能が追いつかなくなるぐらい大きくなってはじめて症状が出るのです。

もし初期症状で病院に行ったとしてもある程度大きくなったガンしか見つかりません。

すごい小さな症状であったとしても、もしあなたが感じれるようであった症状だとしたら、もうある程度進んでいたと考えて間違いありません。つまり、ちょっと早く病院に行ったとしても将来の経過はそれほど大きく変わらなかったと思います。

ガンと診断されるときが多少前後しても運命はかわらなかったでしょう

もっと早く病院に行っていれば転移していなかったかも

もっと早くに病院に行っていれば、転移していなかったかもと後悔している人も多くいます。

まず理解しておいてほしいのは、ミクロ単位、細胞単位で転移しているかどうかなんて誰にもわからないという事実です。

CTやMRIなどの画像診断で診断できるのはガンがセンチメートル単位のサイズになってkらです。

ミリメートル単位やミクロ単位の小さいがん転移しているかどうかなんて、現代の医療では判断できません。

何センチもあるような大きなサイズのがんの場合、転移していることが多いのでが、小さいからと言って転移していないとはいえません。転移巣しかない原発不明のガンも存在します。

もしかしたら、あと半年早く病院に行っていれば転移してなかったかもと後悔する気持ちはわかりますが、冷静に考えると半年ぐらい早く病院に行っても転移しているかいないかの運命は変わらなかったでしょう。

転移が大きくなり画像に現れるまで数ヶ月以上はかかります。

あなたがガンと診断された時点があと半年早ければミクロ単位、細胞単位の転移がなかったのでしょうか?おそらく転移はあったのではないでしょうか?

ガンと診断されるときが多少前後しても運命はかわらなかったでしょう

食欲不振や体重減少が症状の場合

膵臓癌や胃がんなど進行の早い癌の場合、体重減少(悪液質)が主な症状であったります。ほかの記事でも書いていますが、体重減少がすすんでいるということは、癌がかなり進行してしまっているサインです。

体重減少にもっと早く気づいておけばと後悔している方がいるかも知れません。体重減少が初期症状のガンは進行が速いがんと相場が決まっています。

少しばかり病院に行くのが早くても、ガンの勢いには勝てなかったでしょう。

ガンと診断されるときが多少前後しても運命はかわらなかったでしょう

ガンと診断される前から運命は決まっている

ガン細胞は何年も前からあなたの体で共存していたのです。何年も前からあなたの体の一部だったのです。

体重減少で病院にかかり、様々な検査をするうちにもしかしたらガンかもしれないと心の準備をしていたとしても、実際医師からガンと診断され、余命が数ヶ月と宣告されたときのショックは相当なものでしょう。

本人だけでなく、ご家族も何をしていいのか分からず、目の前が真っ白になってしまうと思います。

辛い現実を突きつけられると、もっと早く病院に来ていればという後悔、怒りが生じてしまうのは心の反応として当然の経過です。

現実を受け止めるには、ある程度の時間が必要になります。

強い感情は時間とともに和らぐ

心にストレスがかかると、回復するまでにある程度時間が必要です。どのような辛い出来事であっても、一定時間過ぎると苦しさは和らぎます。時間経過とともに心の痛みが和らがない場合は精神科的な医療介入が必要です。

わたしたちの心は、辛い出来事に対する防御反応として、否認し、怒り、取引し、ガッカリしてから、辛い出来事を受け入れるようです。

辛い事実を受け入れまでに、全てのプロセスを経るとは限りませんが、概ねこのような経過をだどります。

 

例えばの話です。あなたが大切にしている車を駐車しておいたら、知らない間にドアに大きな傷がついていた場合どのような気持ちになるか考えてみてください。

「え?なんで?」(否認

「くっそー!!誰がわたしの車をぶつけたの!」(怒り

「あ〜、こんなところ停めなきゃ良かった。トホホ」(後悔、ガッカリ

そのうち、くよくよしてもしょうがないし、車を修理に出してあきらめよう。という気持ちになってくるでしょう。(受け入れ

車を修理に出し、車の傷が治り、数ヶ月もすれば、ぶつけたときの強い感情は薄れてしまうでしょう。

 

死の宣告を受けたときは、車をぶつけた時の比ではありませんが、心の自己防衛反応はだいたい同じです。

死の受け入れ方に関しては、キュブラーロス氏の「死の瞬間」という著書が有名です。

不幸な出来事を受け入れるには、時間が必要

 

独ぼっちにしない、独ぼっちにならない

がんの患者や家族は世界で1番不幸なのはわたしたちだと思い込んでしまい、辛さを自分たちで増悪しているケースがよくあります。

診断されたときにすでに末期だったという辛い現実の場合、世界で一番不幸なヒロインになってしまい、周囲から孤立してしまうことが少なくありません。

わたしが今までお会いした患者や家族の中にも、ガンと診断されたときに既に末期であり、治療法がない方というのは多くいます。

早期の場合は、まだ時間がたくさんありますので、ある程度時間をかけることで癌である事実を受け入れるようになります。

しかし、末期の場合、残された時間が少なく、受け入れるまでの時間が明らかに不足します。それにくわえ、このような方は孤立しがちです。

できるだけ早く受け入れるには?

不幸な出来事を知り合いに話をしたり、同じような立場の方と話をすると心が軽くなりますよね。

わたしほど不幸な立場の人なんていないとおもい、独ぼっちでいると、先ほどの不幸な出来事の受け入れの後悔やガッカリの段階で留まってしまいます。

 

「わたしが癌のはずがない」「まだ治るかもしれない」と「否認」の段階で留まり、高額な代替療法にハマってゆく人もいます

 

もしこの文章を読んでいる方が、癌と診断されたが、既に末期だった場合、必ず周りの人の協力を得るためにも、はやく立ち直るためにも、近親者や友達に話をしてください。出来るなら、同じような立場の人を探し、共有することが望ましいです。

あなたの支えになってくれるし、何よりあなた自身が死を受け入れ先にすすむ力になります。

ピア・サポートを利用する

ガンと診断された人をガンと診断された人が話を聞いてくれるサポートがあります。それをピア・サポートといいます。

ピアサポートの様なシステムは大きな街であればどこにでもあります。ぜひ利用してみてください。自分と同じ立場の人の話を聞くことは想像以上にあなたの力になります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。終末期により良く過ごすための知恵に関する記事を多数アップしております。お役立てください。