卵巣がんの末期症状の特徴




卵巣がんの末期患者といえば、顔や腕は痩せているけど、お腹がぽっこり、足は浮腫でムクムクというイメージがあります。

卵巣がんはお腹の下の方にできるガンなので、腹水や足の浮腫が生じやすくなります。

卵巣癌も進行するにつれて悪液質がすすみ、痩せや筋力低下が生じていきます。最期は筋力低下による移動困難、呼吸苦で苦しみお亡くなりになります。

卵巣癌は子宮に近いので子宮のがんと同じような症状を呈します。子宮癌は不正性器出血が多いですが、卵巣癌は腹水が多です。

卵巣癌は大きくなるまで症状が出てきません。ある程度がんが進行し、お腹がポッコリ張ってきたとか、トイレが近くなったとか、食欲がなくなってきたとか、お腹ぽっこりしてきたのに痩せてきたという症状が初期症状であることも少なくありません。

気づいたときはすでに手の施しようがないというケースも少なくありません。卵巣癌の症状の特徴について解説していきますね。

卵巣癌の特徴

  1. 骨盤内で発生し、周囲の膀胱や直腸を圧迫する
  2. 腹膜に転移しやすく、腹水がたまりやすい
  3. 骨盤で大きくなると、強い足の浮腫があらわれる
  4. 悪液質が進むこと胸水も溜まりだす
  5. 腹膜の転移が大きくなり、腸閉塞を生じやすい
  6. 腰の痛みやお腹の下の方の痛みが多い
  7. 肝臓や肺に転移しやすい

 

⒈ 骨盤内で発生し、周囲の臓器を圧迫する

がんが大きくなると、尿管という腎臓と膀胱をつなぐ管を圧迫し、尿が出なくなります。尿が出ないということは、体の老廃物を出すことが出来なくなったということです。

腎不全になると意識障害や疲労感が表れ、1週間から2週間ぐらいでおなくなりになります。

尿管にステントを入れて尿の通り道をつくったり、直接皮膚に尿を出す管(腎瘻)を作ることが出来れば、腎不全を回避できます。

膀胱を圧迫すると、尿の回数が増え、直腸や大腸を圧迫すると便秘傾向になります。

 

⒉ 腹膜に転移しやすく、腹水がたまりやすい

卵巣癌は末期になる前から、腹水がたまりやすいと言われています。末期になると腹水がたまり、お腹が常に張ったような感じになります。

カエルのようなお腹になると、張りが強いため痛みを感じることもあります。

腹膜への転移は腸の動きを悪くします。場合によっては、腸が詰まってしまうこともあります。

腸のつまりが自然に治らない場合は、人工肛門を作ってもらう必要があるかも知れません。

また、転移が大きくなるとお腹の皮膚に穴があくこともあります。イメージが湧きにくいかもしれませんが、腸の中がお腹の表面とつながってしまうのです。

 

⒊ 骨盤で大きくなることによる血流障害やリンパ転移により足が太くなる

卵巣癌などの骨盤内の腫瘍は鼠径部のリンパ節に転移しやすく、リンパの流れが悪くなります。浮腫は立ち仕事が多い人が、夕方に足が浮腫んだ感じになるより、何倍も太くなります。

まるでゾウの足のように太ももから足の指先までパンパンに膨らみます。膨らんだ足は重く、移動が出来なくなってきます。

足に浮腫が現れる頃は、悪液質も進行しており、筋力の低下と足が重くなるために移動が難しくなっていきます。

 

卵巣がんの終末期は腹水に悩まされます。卵巣がんが、腹膜に転移しやすい性質があり、腹水が溜まりやすいのです。

下半身の浮腫も強くなりやすく、卵巣癌の末期は痛みだけでなく腹水・胸水・浮腫の苦痛が伴うことが多くなります。

下肢の浮腫は動けなくなった頃に増悪してきます。

腹水はまだ動ける状態の時期から症状が強くなり、お腹の張りが強くなります。

卵巣癌といえば腹水と足の浮腫

腹水をどうするか

卵巣癌は腹水と浮腫で悩まされます。腹水が溜まるとお腹が張ったような感じなります。たくさんたまりすぎると、お腹が張りすぎて痛むようになります。

水を抜くのか、利尿剤でやり過ごすか、痛み止めでやり過ごすのか、主治医の先生によって方針がいろいろ変わるところです。

腹水を抜くと症状が軽くなります。一時的にですがスゴく楽になります。どれぐらいの腹水が抜けるのかは人によって様々ですが、数リットル抜けることも少なくありません。

腹水を何度も何度も抜くと、それだけ水分やタンパク質が体から抜けることになります。

そのため腹水を抜くたびに痩せが進行します。腹水を抜くと急激に痩せたような印象を受けると思います。

腹水の中にアルブミンやグロブリンといった重要なタンパク質が損失してしまうからです。

 

腹水を抜いて、抜いた腹水を濃縮させて体に戻すという腹水ろ過濃縮再静注法(CART)があります。腹水を抜いた後の体力の消耗は軽減できるようです。余命が伸びるかどうかは疑問があるようです。

腹水の症状である張り痛い感じはオピオイド(モルヒネ)で軽減できますので、あえて抜くようなことはしないのが最近の方針のようですが…

最期の一ヶ月はお腹がパンパンになった状態が続きます。お腹の張り痛さは薬や利尿剤で緩和できますが、食事を食べると胃でつかえたような感じになるようです。

卵巣癌の最後の迎え方

悪液質によって、だんだん痩せて動けなくなって最期を迎えるというのは胃がんや肺がんと変わりません。

悪液質の進行速度は卵巣ガンの種類によって異なります。

悪性度が高いガンの場合みるみる痩せてゆきますが、境界悪性のような悪性度がそれほど高くないガンの場合はゆっくり進行してゆくようです。

徐々に体力がなくなり、食事や水分を取れないようになると、腹水による張り痛さも軽減してきます。

腹水による症状が少し楽になってくるとお別れが近いサインです。

 

卵巣癌に関しては腹水、浮腫、痛みの関連記事が役に立つと思います。参考にしてください。ここまで読んでいただきありがとうございます。




2 件のコメント

  • 卵巣癌って言われて末期ですと言われたら、周りの家族や友達は、どう接したらいいですか?
    本当の事を聞かなければ後悔しますか?
    もし、相手が本当の事を伝えてくれなかった場合は、どうしたらいいですか?

    • 未来がたくさんある人ともうわずかしか未来がない人が普段どおりに接することは難しいかもしれません。
      もう、未来がないことは本人がよく理解されている場合は、本人と過ごした時間を回想すると心の支え、話のきっかけになると思います。
      アルバムは最高の話のスパイスになります。
      未来志向な話にはなりにくいですが、今の写真を取り、プリントアウトすることは良いきっかけになり、大切な時間を共有できると思います。

      本人が求めている希望と実現可能なことが離れすぎていると、周囲がどうしていいか難しくなります。状況がわかりませんが、余命や今後起こりうる事態を伝えることを知りたくない人もいます。
      少なくとも周囲の人は、起こりうる事態を想定しておくほうが後悔が少なく、お別れしたときの悲しみが和らぐと思います。

      あいてが本当のことをいいたくないなら仕方ないでしょう。

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