がん性髄膜炎について

がん性髄膜炎

がん性髄膜炎

癌性髄膜炎をご存知でしょうか。脳転移に比べるとあまり知られていません。

いわゆる脳転移とはちがいます。脳転移というのは脳の中に転移した状態です。

脳は髄膜という膜(袋)に覆われています。脳と髄膜の間に脳脊髄液という液があり、脳は脳脊髄液の中に浮いたような状態です。

脳脊髄液の中で癌細胞が増えたり、髄膜に癌細胞がくっ付いて増殖した状態が癌性髄膜炎です。

脳脊髄液の中でガン細胞が増えたり、膜にガン細胞がくっ付いて増殖すると、けいれんや吐き気、頭痛、意識障害、目がチカチカするなどの症状を引き起こすようになります。

頭痛はガン性髄膜炎の初期症状として最も一般的です。がん患者で頭が痛いといえばがん性髄膜炎かもしれません。

けいれんは日常生活の安全性を脅かします。けいれんが起きるようになったら、がん性髄膜炎を疑います。

脳転移に比べCTでは判別が難しく、放置されがちです。

 

がん性髄膜炎は5%ぐらいの人に見られると言われていますが、大きな症状が現れるのはごく一部です。がん性髄膜炎と診断された後の余命は3〜6ヶ月と言われていますが、意識障害やけいれんのような症状が頻回に現れる状態で診断されると、余命はもっと短いようです。

がん性髄膜炎を引き起こしやすい癌としては、リンパ腫、乳癌、肺がん、胃がんなどが上げられます。脳転移しやすいがんと同じです。

 

がん性髄膜炎の治療方法

がん性髄膜炎の有効な治療法に放射線療法と脳圧を下げる薬剤の投与があります。また脳脊髄液に直接抗がん剤を入れる治療法があります。

放射線療法は全脳照射といって、頭全体に放射線をあてます。症状は和らぎますが、人によってはボンヤリした感じが強くなったり、集中力が低下したり、学習障害などの副作用がでます。

放射線療法は一回は効果が有ります。しかし、再発しても再度照射すると正常脳組織も死んでしまうため、何度も照射できません。

 

頭蓋骨で囲まれた脳内で炎症が起きると、脳の圧があがります。脳圧を下げると、がん性リンパ管症の症状が和らぎます。ステロイドで炎症を抑え脳圧を下げたり、脳の圧を下げるグリセリンを点滴して症状を減らしてもらえます。

 

がん性髄膜炎が再発した場合、難治性のけいれんや頭痛に苦しむことになります。ステロイドやグリセリンの効果は減弱し、症状を抑えてもらいにくくなります。

がん性髄膜炎が再発した場合、症状を抑えてもらえなくなる時が訪れることを知っておいてください。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

余命に関してもっと詳しく知りたい方は、「もっと読んで心を軽くする」という関連記事欄を参考にしてください。その他の終末期の症状などに関しては下にあるカテゴリーを参考にしてください。

 

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