尿が出なくなったら、お別れまで数日かもしれません

死の兆候の1つに尿が出なくなるという症状があります。尿が出なくなると残された時間は数日と言われています。

尿が出ないという状況は大きく分けて2つ考えられますので、尿が出ないからといって全員が余命数日というわけではありません。

尿閉によって尿が出ない場合は、適切な処置で劇的に症状がよくなる場合があります。

 

オシッコが出ないと命に関わる

尿がでないと、老廃物がたまり、電解質が崩れます。特にナトリウムやカリウム、カルシウムの濃度がグチャグチャになり、体細胞が正常に働かなくなります。

特に問題になるのは心臓です。心臓の細胞が正常に働かない状況は致命的です。

尿が出なくなるということは、腎臓に十分な血流が流れていないというサインです。心臓の機能が落ち腎臓への血流が減り、尿が出ないため、老廃物がたまり、電解質が崩れ、心臓の機能がさらに悪くなるという負のスパイラルに陥ります。

 

 

死を迎えるから尿が出ない場合と、尿が出なくなるから死を迎える場合がある

①血流が悪くなって尿が出なくなるという場合と、②尿閉や腎不全で尿が出なくなって尿毒症になって意識障害が出るパターンがあります。

 

血流が悪くなって尿が出なくなる

ガンの最期に生じる、尿が出なくなるという死の兆候は、心臓や肺の機能が低下したことが原因です。

病気が進行し、心臓や肺の状態が悪くなった結果として、尿が出なくなる場合は、数日でお別れがくるというサインです。

死を迎えるから尿が出ないというケースです。

尿閉

末期ガン患者で尿が出なくなるもう一つの原因は尿閉です。

尿の通り道がつまって、尿が出なくなると、不純物が体に貯まり、疲れやすくなったり、傾眠傾向が現れます。これを尿毒症と言います。

骨盤に近いところに発生したガンが大きくなると、尿管を圧迫し、腎臓から膀胱に尿を送れないという状態になります。子宮ガンや卵巣癌、直腸癌、腎臓がんなどで尿閉が起こりやすいと言われています。

尿管の圧迫により尿が出せなくなると、徐々に意識状態が悪くなります。

泌尿器科の先生に皮膚から腎臓の近くにカテーテル(管)を入れてもらったり、尿管にカテーテルを入れるなどして、おしっこを出してもらえれば、劇的に症状が改善します。

オシッコを出すことができないと、体の電解質が破綻し、命に関わります。

末期ガン患者の場合、尿毒症で尿が出なくなると苦痛が増えそうですが、意外にも本人は苦痛は少ないといいます。意識状態が悪くなり、ボンヤリしてくるので、苦しさを訴えることは非常に少ないです。

尿が出なくなって心配になりますが、本人はさほど苦しくないのがせめての救いです。

まとめ

状態が悪くなって尿が出なくなると残された時間は数日

尿管が閉塞し、処置ができず、腎不全になってしまった場合、残された時間は1〜2週間

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ガンの終末期に関わる症状と余命

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終末期、緩和ケア、死生観の研究をしてます。終末期を穏やかに過ごすためには医療サイドと家族サイドの見解の一致が不可欠です。死への知識を深め、家族の力をアップさせることが終末期の苦痛を減らす大きな要素だと信じております。