死に目に会えなかったと後悔する方が多くいます。
住んでいる場所が遠く、駆けつけるのに時間がかかる場合や、仕事の都合でどうしても駆けつけることが出来ない場合など理由は様々です。
当日になって、危篤状態ですといわれてもなかなか都合を付けることが出来ないと言うのが実情のようです。
当日になると意識はなく、下顎呼吸になってたり、呼吸の停止が始まっているのでお別れがすぐそばまで来ているのは誰でも分かるようになります。
お別れの3日前に生じる兆候を認めれば、予定をずらしたりすることが出来ます。
死に目に会いたいと思っている方は、お別れの3日前に生じる兆候、1週間前に生じる兆候、2〜3週間前に生じる兆候も合わせて理解しておくと良いでしょう。
ここでお教えする兆候を認めても3日以上生きたり、3日より早くお亡くなりになることもありますので御了承ください。
3日前に現れる症状
- 足や手のチアノーゼ(青紫色になる)
- 尿が出なくなる
- せん妄と傾眠
- 身の置きどころがなく辛そうにしている
チアノーゼ
手足のチアノーゼは心臓からの血液が十分体に行き渡らなくなってきている兆候です。心臓や肺の機能が落ちてきており、そろそろ全身の臓器にも栄養が行かなくなっているというサインです。
明らかに手足がチアノーゼで真っ青という状態であれば、残された時間は数日未満かもしれません。
尿が出ない
尿が出なくなるということは腎臓への血液が不十分になっている兆候です。チアノーゼ同様に心臓や肺の機能が低下してきています。
尿が出ないというのはおしっこの管が入っていると分かりやすいのですが、オムツだとわかりにくいです。
せん妄、傾眠
せん妄とは訳のわからないことを行ったり、幻覚が見えたりすることです。傾眠とは寝てばかりいることです。頭への血流が少なくなり、頭の機能が落ち、生じるサインです。
残り3日前の傾眠とは声をかけないと目を開けないような状態です。声をかければ反応してくれますが、すぐに目を閉じてしまいます。
身の置きどころがなく辛そうな感じ
だるさが強くなると、どのように体の向きを変えても落ち着かない感じになります。寝ていても辛い。座っていても辛い。そのため「死にたい」とか「終わりにしたい」というような発言が聞かれます。
逆に、だるいだるいと言っていた方が急に言わなくなることがあります。よくなったような気がしますが、お別れが近い兆候です。
病気が進行すると、今まで強いだるさを訴えていた人が、だるさを訴えなくなる場合もあります。このような状態になるということは残された時間は数日未満でしょう。
その他にベッドがら動かない、食事をしなくなった、水を飲む量が減った、呼吸困難が強くなるなどの症状も余命1週間以内に生じている症状ですが、上の4つの症状が観察しやすいのではないでしょうか?
これら4つの症状が1つでも現れたら、心の準備をしておけます。
これら看取りのサインは絶対に当たるというものではありませんが、予測因子としては優秀だと思います。
また、ガンの死に方の1割程度は急変によってお亡くなりになるケースがあるので、「急変が起きるかも」と心しておく必要はあります。
死の兆候を知っておくだけで後悔がへる
死ぬ前に出来る限りのことをしてあげたり、しっかり看病することが深い悲しみから立ち直るためには1番大切なことですが、遠くに住んでいたり,働き盛りだったりすると時間を取ることが難しく、せめて死に目だけは会いたいという方は多くいらっしゃると思います。
死に目に会えなかったことは後々になっても悔やまれる種になりがちですので、出来ることなら家族みんなが集まった状態で最期の時を過ごせたらと思います。
死に目に会いたいと思う程度は個人差があります。私自身は死に目よりもっと前にしっかりと時間を作る方が重要だと思っているので死に目自体に重要な想いはありません。
周囲の目が気になるという方もいらっしゃると思いますのでこの記事を書かせていただきました。余命に関する記事が下にありますので参考にしてください。
ここまで読んで頂きありがとうございます。看取りに関しては余命予測の記事が参考になると思います。